メディア情報 ※「繊維ニュース」新聞に掲載していただきました。
■2017/1/20 |
「繊維ニュース」新聞に掲載していただきました。 |
「パシーマ」素材の良さと企画力でパジャマの快適性を最大限に引き出す
アイディングは寝装寝具を手掛ける龍宮(福岡県うきは市)の独自素材を「パシーマ」を使ったパジャマを製造販売する。
服飾専門学校を卒業以来、アパレルメーカーで長年、服作りに携わってきた佐々木智子社長が2005年7月に創業した。事業を始めるきっかけは同年2月に東京で開かれた展示会でのパシーマとの出会いにある。
パシーマは人の体に優しい素材で、乳幼児製品としても使える最も厳しいとされる世界基準「エコテックス規格100クラスI」の認証を取得する。生地は無添加の脱脂綿を2枚のコットンガーゼで挟んだ3層構造で、軽くて暖かい、吸収力が高く汗をかく夏でもべとつかない、毛羽立ちやほこりが少ないといった特徴をもつ。
佐々木社長はパシーマ生地を手にした時のことを、「これならアトピーに悩む人や赤ちゃんから高齢者まで、誰でも心地よく着てもらえるものが作れると感じた」と振り返る。早速、販売元の龍宮の本社のある福岡まで足を運び交渉したところ熱意を通じ、会社立ち上げに際してのアドバイスや縫製工場の紹介もしてもらえることになった。
商品には生地の良さを最大限に生かすため、パタンナーとしての佐々木社長のこだわりが随所に見られる。例えば襟ネーム、品質表示など外側に配置して肌触りの良さを高めたり、上着の脇にスリットを入れて動きやすくしたり、企画面でも徹底的に快適性を追求した。
創業当初は介護パジャマからはじめ、子供用、大人用へと徐々に商品の幅を広げた。今では年中用、冬用、夏用の商品もそろえる。色目は生成が定番だったが龍宮の開発力にも支えられ15年にはパステルカラーのストライプ柄の商品もデビューした。
国内素材、国内縫製とあって、価格は子供用でも1万円前後、大人用は1万5000円から1万8000円。市場に大量に出回るパジャマと比較すれば高級ゾーンではあるが、創業から今年で12年、口コミで評判が広まり着実に根強いファンがつきつつある。
【私の信念】
「低価格を追及したファストファッションが席巻するようになって、ワクワクするような服が少なくなった」と話す佐々木社長。近年、一般アパレルの新商品と言えばどれも似たり寄ったりという指摘もある。「自社の商品はそうではなくて本当に感動してもらえる、着たいと思われるものを作りたい。」と話す。新商品の開発には、市場調査やモニタリングを重ねて2年以上かけるそうだ。「ぐっすり睡眠で、笑顔、元気生活を送ってもらいたい。」そうした思いで今日もモノ作りに励む。
2017年新年開けてすぐにお電話をいただき、
「カンファさんから貴社を知り、果敢に取り組んでいる企業さんだと分かり取材にいきたい!と思いました。いかがでしょうか?」
1月16日、雪が残る寒い朝、弊社に来てくださいました。
新商品開発は、敏感肌の方、乾燥肌や身体の動きが不自由になられたご高齢の方、赤ちゃんや子供さんの事を考え抜き、
構想段階から入れると何年かかるか解りません。
夏物の場合、作って着て試すのは夏でないと判りません。試行錯誤の連続で、『もっと良くしたい!』と改良を重ねます。
お客様からダイレクトにいただくお喜びのお声やこんなものが欲しい。というご要望から元気をいただき、学びになり、闘志が奮い立ちます。
今日も社名に付けた造語「アイディング=アイディアを続ける(ing)」、初心を忘れず真摯に挑んでいきます。